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変化する入試問題の傾向

地歴などの暗記科目は時間があるぶん、繰り返し覚えることができるので、浪人生のほうが高得点することが可能なのです。また、英語の文法、語法などの問題に関しても同じことがいえます。しかし、こうした科目も大学、学部によっては減少傾向にあります。英語と国語の二教科受験や小論文入試の導入などはその表れです。また、英語の問題などでもクイズ的な文法、語法問題が減り、読解力重視に移行しつつあります。要するに入試問題の傾向は、知識の記憶を問うものから、思考力、思考の過程を問うものへと変化してきているのです。このことは、有名大学の現役生と浪人生の合格者比率を見てもわかります。試験科目が現役、浪人の構成比に影響を与えていることがわかります。まず、東京大学では、文系、理系とも現役合格者が優勢ですが、とくに理系では圧倒的に現役有利です。また、早稲田大学では、依然として全体的傾向では浪人生か優勢ですが、「二教科十小論文」入試を導入した第一文学部では、現役生のほうが多く合格しています(なんと志願者は浪人生のほうが多かった)。さらに、慶応義塾大学でも、小論文を課す法学部、文学部、総合政策学部、環境情報学部では、現役生か優勢です。上智大学でも、文学部、外国語学部が現役生有利です。この二学部にも二次試験科目として小論文があります。

機械的に暗記する学習

低学年の方が機械的に暗記する学習は適していると言ってもよい。そのかわりに「なぜなんだろう」という疑問を持つことがなく、原理やしくみを知ることもなく、計算の手続きを覚えることに熱中するのである。そのような子どもは、考えるプロセスには関心を示さず、結果としての答えをとても気にするようになる。そのため、少し考える問題になると、機械的に解けないのですぐあきらめてしまうことになる。これでは、物事を深く考えない、コンピュータやロボットのような発想しか浮かばない子どもを大量生産しているようなものである。プロセスを軽視した学習法を続けると、学力が低下することは間違いない。学力の低い子どもがふえたと言われている原因に、結果だけを追い求める社会的風潮を挙げることができる。計算ができると応用問題も自ずとできるようになる、と宣伝している塾があるが、これがとんでもない間違いであることは、良心的な教育関係者の間では常識となっている。

数多い受験が大切な受験対策の一つになる

偏差値の高い志望校に合格した人たちの多くは、試験の前日まで気を抜かずにねばり強く勉強し、最後の試験が終わるまで努力を続けた人たちなのです。現在の入試は推薦入学を取り入れる学校も増えて多様化しています。同じ大学を三回も四回も受験でき、国公立も試験期間が長期になり前期、後期、一次、二次と受験できるのです。私が最低でも五校と進める理由は、まさにここにあります。私の予備校の入試対策を紹介しますと、受験後は予備校に直行させて、入念な答え合わせと、関連問題の確認をするように指導しております。改めて言うまでもなく、学校ごとに出題傾向というものがあります。でも、A校の出題とよく似た問題がB校でも出題されるケースが少なくありません。出題にも年ごとに流行もあります。それらの実態を踏まえれば、数多い受験が大切な受験対策の一つになることが、理解を得られると思います。